フレッツ光のPR-500MIで固定IPと動的IPを使い分ける方法
知らない(知る必要がない)人が多いと思いますが、フレッツ光ルーターの「PR-500MI」は、マルチセッションに対応しており、基本料金で2セッションに同時接続できます。
つまり、2つのプロバイダを同時に使うことができるので、固定IPアドレスのプロバイダと、動的IPアドレスのプロバイダを使い分ける事ができます。
自身の仕事用パソコンは固定IPを使いながら、家族のスマホ用のWi-Fiは動的IPである別のプロバイダを割り当てるといった事ができます。
また、アクセス先に対してプロバイダの切り替えができるので、自身が管理しているサーバなどに対しては固定IPでアクセスする事で、サーバ側からは固定IP以外のアクセスを遮断する事ができてセキュリティが向上します。
設定例
接続先設定で、メインセッションとは別のセッションにプロバイダの接続情報を追加します。
通常は動的IPを使い、特定のサイトだけ固定IPを使う場合には、メインセッションに動的IPのプロバイダ情報を入力します。
※設定例では、固定IPのプロバイダをメインセッションにしています。
動的IPのプロバイダは、常時接続とせずに「自動切断する」を選択すると、再接続時にIPアドレスが変わるようになります。
接続ルールの設定では、ドメイン名やIPアドレスで利用するプロバイダを選択できます。この例では『確認くん 』 のドメイン名『ugtop.com』を入力しています。
動作確認
まず、接続ルールを有効にする前にブラウザで『確認くん 』へアクセスします。
当然、固定IPアドレスが表示されます。
接続ルールを有効にすると、固定IPではない別のプロバイダで無事に接続できました(動的IPなので公開しても問題なし)
『確認くん 』 にアクセスすると動的IPになっていますが、別ドメインの類似サイト『確認くん+』にアクセスすると固定IPになっているので、サイト毎に自身のIPアドレスが変化しているのが確認できます。
パソコン毎やLANとWi-Fiで切り替える設定
接続ルールの『送信元IPアドレス』で切り分けます。
パソコン毎で切り替える場合には、特定のパソコンのIPを固定して設定します。
有線LANとWi-Fiで切り替えるには、無線ルーターがDHCPで払い出すIPアドレスの範囲を固定して設定ルールに指定します。
設定を変更してもIPが変わらない場合
ブラウザは予想以上に色々な情報をキャッシュしています。別のブラウザでアクセスするかキャッシュを完全に削除してください。IPが変わらないのは、おそらくブラウザの問題です。