防犯カメラ用にDIYで屋外コンセントを増設する(1)

屋外に防犯カメラを設置したいと思いながら躊躇していた理由は、防犯カメラを設置する高い位置に電源が無いためです。

地面から30cmくらいの位置に「屋外用防水コンセント」があるので、そこから5mほど延長コードを伸ばせば出来ないことはないのですが、結局ACアダプターを収納するボックスなどが必要となるはずですし、足元のコンセントを抜けば止まる防犯カメラの意味とは?という問題もありました。

今回、満を持してDIYしたのは、屋外コンセントから綺麗に電源を分岐する「専用の露出ボックス」を発見したからです。その便利なアイテムと設置方法を紹介します。


屋外用防水コンセントと露出ボックス

元からついている屋外用防水コンセントは「Panasonic WK4602K」でした。

これをかさ上げして分岐できるアイテムがこちら

Panasonicスマートデザインシリーズ用「露出ボックス WK9803」(1,610円)となっています。壁と防水コンセントの間に挟むことで、そこから電線を引き出すことが出来ます。


屋外防水コンセントの取り外し

まずは、ブレーカーを落として防水コンセントを取り外します。

外側のカバーは矢印部分のツメをコンセント方向に押し込んで上向きに持ち上げて取り外します。その他ネジが2本で固定されていました。

コンセント部分から電線を取り外すとこの状態です。3芯で赤色がアース線のようです。


電線を3分岐する

他のブログの記事では「差し込み型電線コネクター」を使用している例もあったのですが、調べてみると、差し込み型コネクターは基本的に屋外では使用してはダメという結論にいたりました。確かに金属部分が腐食してしまった時に接触面積が小さいので発熱する可能性があり危険というのは理解できます。

よって今回は「リングスリーブ」で圧着します。

オリジナルのコンセントも残すので3分岐しています(アース線は不要なので2分岐)電線の本数によってリングスリーブのサイズと圧着工具の位置が変わって来ますのこちらにメモしておきます。

太さ本数圧着工具
1.6mm2本1.6×2小(極小)
1.6mm3~4本
1.6mm5~6本
2.0mm2本
2.0mm3~4本

絶縁テープを2巻以上巻きます。


露出ボックスの取り付け

露出ボックスからの電線の引き出しは「PF管」で行う予定のため、あらかじめ下部ノックアウトを取り除き「PF管コネクタ」を装着しています。

壁面の防水性能を上げるためにシール剤を注入してからネジ止めします。

組み込み途中の状態はこのような感じになります。


取り付け完了後

さすが純正部品なのでこのフィット感、この状態から次回「PF管」と「VE管」を使い天井付近まで配線作業していきます!


後編はこちら