ドラム式洗濯機(Panasonic NA-VX7600L)の異音をDIYで修理する
6年ほど前に購入したドラム式洗濯機(Panasonic NA-VX7600L)から「バリバリ・ギギギ」と異音が発生しているのに気付きました。当時18万円ほどで購入しており洗濯機の使用頻度を考えるとあと4年は使いたいところ…
異音の発生条件は、ドラムの正回転と逆回転の切り替り時に発生し、脱水時などの一方向のドラム回転では発生していない様子。
この機種はドラムの回転を「Vベルト」経由で行っており、Vベルトの脱落などで動作が停止してエラーが表示されることもあるようです。
という事で、おそらく「Vベルトの緩みによってドラムが滑り異音が発生している」のが原因。
公式サポートサイトで修理の概算を見積もると、出張修理で最低でも15,000円は掛かるようです。「重量75kg」のドラム式洗濯機を移動するために、2人掛かりで持ち上げる必要がある為です。
ただネットで調べると、純正の交換部品は送料込みの「1,400円」で販売されていました。これは75kgの洗濯機を1人で何とか持ち上げてDIYで修理するしかありません!
純正交換部品をネット注文
純正交換部品の品番は「Panasonic AXW412-8RX5」(1,390円)でした。
ドラム式洗濯機の移動方法を考える
洗濯機の左右にはそれぞれ15cm程の隙間しかなく前部も80mくらいしか余裕はありません。
特に問題なのは高さ12cmの排水パンに乗っており、中央部が空洞になっている事です。移動途中で力尽きると中央部分の空洞に足がはまって抜け出せなくなったり、バランスを崩して洗濯機が倒れる事もありそうです、洗濯機で圧死は恥ずかしすぎます。
※ちなみに排水パンに乗っていない場合には、ドラム式洗濯機を傾けて出来た隙間の足に雑巾などを挟むことでスライドできるので移動は簡単です。
排水パンに板を載せてスライド作戦
排水パンの内寸は600mm x 700mmだったので、ここに適当な板を挟んでスライドすれば良いのでは?とひらめいたので家中の棚板のサイズを測ったのですが、良いサイズが無かったのでホームセンターで「600mm x 200mm x 13mm」「600mm x 250mm x 13mm」の板を1,200円で買ってきました。
この板は今後DIY棚として再利用するつもりなので実質無料です。
ドラム式洗濯機を左右に傾けながら、1枚ずつ足の下に敷きました。これ以上に厚みが薄かったら重量に耐えられずに割れてしまいそうな雰囲気でした…
まず前足の下に挟む台を用意します。後ろ足の下には滑りを良くするための雑巾を挟み込み、ゆっくりスライドしていきます。
比較的簡単に安全に1人で75kgを引き出せました。60cmほどの空間が生まれたので作業していきます。
裏蓋の分解とVべルトの交換
裏蓋の分解は非常に簡単です。上下左右と中央の黒い部品の2箇所の計10本くらいのネジで止まっているだけなのでプラスドライバーがあれば簡単に外れます。
裏蓋を外すとこんな状態です。中央のプーリーに掛かっているのが問題のVベルトです。引っ張りながらプーリーを回すと簡単にVベルトが外れました。かなりユルユルです…
古いVベルトと新品を比べると2~3cmくらい伸びてました。構造的にドラムが滑ってしまうはずです。
古いベルトは伸びているので簡単に外れましたが、新品のベルトはちょっと硬いので取り付けに苦労するかもしれません、説明書にも書いてあるようにベルトを半分引っ掻けながら作業しましょう。自分はマイナスドライバーでベルトを固定しながらプーリーを回すことで簡単に取り付け出来ました。
裏蓋を元通りに取り付け、洗濯機をスライドして元の位置に戻して作業は完了です。
作業完了後の動作状況
はい。正常な動作音に戻りました。たったの1,400円でDIYで修理できて良かった…
逆に言うと、Vベルト以外が異音の原因であれば素人には修理は難しいので、腕に自信のある方はベルト交換DIYをダメ元で試してみると良いです。Vベルト交換作業の難易度はかなり低いです。
ただし重量級のドラム式洗濯機を移動できれば…