24時間換気の給気口が勝手に閉まっていた原因と対策
最近、給気口から風が入ってきていない気がしたので、そろそろフィルターでも交換しようと給気口のカバーを外してみました。
すると、給気口の奥にある蓋が完全に閉じています。これでは空気が通らないはずです。

そういえば以前、この部分が金属のクリップのような部品で固定されていたのを思い出しました。どうやら、その部品が壊れて蓋が閉じてしまったようです。

閉じていない箇所はこのようなクリップで固定されていた。
周囲を探すと、壊れた金属部品が見つかりました。設置から約10年が経過しています。

さて、この蓋を開いた状態で固定できれば、とりあえず換気は復旧できます。

そこで試してみたのが、書類をまとめるダブルクリップです。ちょうど良いサイズだったので挟んでみると、見事に蓋を固定できました。
実は防火ダンパーという重要部品だった
これで一件落着……と思ったのですが、この壊れやすそうな金属部品が何なのか気になり、調べてみることにしました。
すると、この部品は防火ダンパー(72℃温度ヒューズ)でした。
火災で周囲の温度が約72℃になると、低融点合金(ハンダ)が溶けて金具が外れ、バネの力で勢いよく蓋が閉まります。これにより、火炎や煙が給気口から室内へ侵入するのを防ぐ仕組みです。
つまり、書類用のダブルクリップでは防火機能が失われてしまいます。これは応急処置にとどめ、純正に近い部品へ交換することにしました。
さっそく型番を調べてみましたが、刻印は「SS-F 72℃」しかなく、同じ型番の商品は見つかりませんでした。
検索するときは、
- ベントキャップ 防火ダンパー
- ベントキャップ 温度ヒューズ
- 防火ダンパー 72℃
などのキーワードで探すと良いです。
純正品が見つからない場合は、元の部品の挟み込む部分の寸法を測って、近いサイズのものを選ぶとよいでしょう。今回使用されていた防火ダンパーは、挟み込む部分の隙間が約15mmでした。
似たようなサイズ感の商品を見つけたのでネットで注文しました。我が家には給気口が4か所あるため、この機会にすべて交換することにしました。

シルファー ベントキャップ用温度ヒューズ 72℃用(384円 x 4)

新品と比べると経年劣化が進み、ハンダ部分が剥離したように見えます。形は多少違いますが、蓋を挟んで保持する構造は同じため、問題なく取り付けできました。
防火ダンパーが外れていない箇所は、はじめにダブルクリップで挟んで固定したのちに、古いものを取り外し新品の防火ダンパーをはめ込み、ダブルクリップを外せばすんなりと取替できました。

これで取り付けは完了です。

石膏ボードアンカーが必要な場合も
交換するには室内側の給気口本体も取り外す必要があります。ネジが石膏ボードに直接効いている場合は、締め直しを繰り返すとネジ穴が傷むことがあります。
その場合は、石膏ボードアンカーを使うとしっかり固定できます。

今回も、2個所ほど穴がゆるかったので石膏ボードアンカーを打ち込む必要がありました。
まとめ
最初は「金具が壊れただけ」と思っていました。しかし、調べてみると火災時に煙や炎を防ぐための防火設備だったのです。
もし何も調べずにダブルクリップで固定したまま使い続けていたら、防火機能を失ったままになっていたかもしれません。
壊れるには理由があります。応急処置で終わらせず「なぜ壊れたのか」を調べたことで、本来の防火機能も取り戻すことができました!

