sakura.ioとArduinoとGROVEでクラウド温度計を作る(3)
ペット見守り用クラウド温度計の作り方その3です(その2)
前回までに、温度センサーで計測したデータをさくらインターネットのsakura.ioでクラウドに送信すると同時にslackのチャンネルに自動投稿する事が出来るようになりました。
これで外出先からでもスマホのSlackアプリを使うと何時でも自宅の温度を確認する事ができて、室温の異常時にはアプリに通知が届きます。
今回は、Arduinoやsakura.ioの故障や停電などで正常に通信できない状態を監視して異常時には通知する設定を行います。
SlackにIncoming Webhookアプリを追加する
前回のサンプルでは、複数のチャンネルに投稿する自作Botアプリを追加していますが、今回は簡単に特定チャンネルに投稿が行えるIncoming Webhookアプリを利用します。
- https://slack.com/apps/A0F7XDUAZ–web-
- 上記URLよりIncoming Webhookアプリを追加します
- 投稿するチャンネルを追加します
Incoming Webhookアプリへチャンネルを追加すると、このような状態になりますので右の編集アイコンをクリックします。
編集画面に「Webhook URL」が表示されています。このURLが指定したチャンネルに投稿する専用のURLなのでメモしておきます。
sakura.ioのイベントアラート機能を設定する
sakura.ioには、デバイスがオフラインになると、Slackに通知したりメールを送信するイベントアラート機能がありますのでこれを活用します。
- sakura.ioのコンソールにログインします
- プロジェクトの詳細画面を開きます
- 左メニューのイベントアラートを選択します
- イベントアラート追加ボタンを押します
送信方法で「slack」を選択してURL部分に先程の「Webhook URL 」を入力します。
メール通知の場合のデフォルト設定画面はこのようになります。
デバイス異常時のテスト
動作している状態のクラウド温度計の電源をOFFにしてみました。問題なく5~10分後にSlackの通知とメールが届きました。
クラウド温度計のまとめ
ペット見守り用として開発したクラウド温度計ですが、汎用性はとても高いツールだと思います。
農業分野だとビニールハウスの温度を監視したり、室外の百葉箱代わりに使ったり、熱中症対策での室温監視など可能性は無限大です。
プロトタイプとして部品代2万円弱で作成しましたが、大量生産前提で設計すると半額以下で作れるのでは?(sakura.ioがもっと安くなれば)今後の値下げに期待です!